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UAゼンセン重点課題

産業政策

資源循環システムの構築と技術開発の強化

繊維素材や衣料品のリサイクルにかかる回収コストなど民間事業者の取り組みや課題を把握・分析し、「回収」「分別・繊維再生」「設計・製造」「販売」の4つのフェーズを通じて、国内での資源循環を促進するとともに、サステナブルファッションの推進に向け、製品開発に対する支援強化や消費者教育を強化する。

また、廃棄物を原料、材料として再利用するマテリアルリサイクル、ケミカルリサイクルの技術確立や実用化に向けた研究開発を支援する。

<背景説明>

環境省によると、2022年の国内での衣料品の新規供給量79.8万トンに対し、その9割(73.1万トン)が事業者や家庭から放出される中、約65%が廃棄されている(リサイクル18%、リユース17%)。衣料品のリサイクルについては、統一された回収の仕組みや再生利用の手段がなく、近年は衣料品のリサイクル促進に向けて企業や大学、自治体が連携する動きがあるが、ばらばらに手掛けているのが実態である。政府として民間の取り組みや課題を把握・分析するとともに、法整備を含め必要な対策を検討する必要がある。

また、資源循環システムの構築に向けてはマテリアルリサイクル(廃棄物を原料、材料として再利用する手段で、再資源化または再生利用と呼ばれることもある)やケミカルリサイクル(使用済みの資源を、そのままではなく、化学反応によって組成変換した後にリサイクルする手法)の技術確立や実用化に向けた研究開発が重要である。